ヘッドフォンアンプ2号機(はじめて〜改)

fumihipu2005-10-10

1 OPアンプ出力のChu Moy Type、手軽に作れる割にそこそこのドライブ能力があり楽しめるのだが、もうちょっと大電流を取り出したいという欲が無いわけではなかった。
そこで、出力段にトランジスタでバッファを備えたアンプを作ってみようと云うことで『はじめてつくるヘッドフォンアンプ』のコピーを作ってみることにした。

はじめてつくる ヘッドフォンアンプ 1万円の本格オーディオ

はじめてつくる ヘッドフォンアンプ 1万円の本格オーディオ

この本、なかなか売れているらしいですな。確かに、既存の自作オーディオ本とは趣の異なる作りで、回路図はなく、左頁に解説、右頁に線画のイラストで手順が説明されています。ただ、著者の言う理論ではなく音を楽しむためのという方法論は正しいと思うのですが、抵抗のカラーコードの表記が無かったり、本当にはじめてアンプを作る人にはちとキツイ内容かと思いました。指定パーツが、DALEの抵抗やBlack Gateコンデンサといった普通に入手出来ないものであるのもいかがなものかと思うし、配線手順が部品実装面のイラストだけで、裏面のいわゆる実体配線図が無いのはあまり初心者向きではない気がしますな。
もっとも、出来上がるヘッドフォンアンプは市販の数万円クラスに匹敵するなかなか立派なものですし、自作オーディオの楽しみに衆目を集めるという意味では成功していると思いますが。極力部品点数を減らす為に回路を簡素化しているあたりなどはがんばってるなぁと思いますしね。
ちなみにOPアンプはNJM2114DDを入れると定数の相性がが悪いのかバリバリに発振します。逆にChu Moy Typeでは、ショボーンな結果のOPA2604は値段(通常のOPアンプの10倍程)相当の良好な音でございました。その他ちょこちょこと追加回路を組んで完成。明らかにChu Moy Typeよりもドライブ能力が向上して、低音の「出ない」と言われているヘッドフォンK271でも切れのいい魅力的な音が出るようになりました。うーむK271、ちゃんとやれば此処まで出るのね。惚れ直したわ。
いろいろいぢって、回路定数についてあたりがついたので、次回はNJM2114DDを使ってよりオレサマ好みに作ってみようかと思いまする。