しかし、うまい事を言わねばならぬ

まぁ技術屋さん的には(技術屋さんにとって)明快で誤解の余地の無い言説で世の中を語ればよいのですが、なかなかお外の世界では通用しないのは当然。でも、これはもうそういうものだとお互いが割り切っているのであんまり問題にはならなかったりするのですね。

しかし、最近、技術者教育って事を商売にしているんですが、その現場では、技術者的なものの考え方を持っていない方々に、この技術者的思考の果てにあるもの、つまりはある概念、キーコンセプトとでも言うものをを判っていただかねばならぬのです。例えば、オブジェクト指向の中核的コンセプトはクラスであるとか、そういう事。

しかし、これがなかなか難しい。判ったような判らないようなアナロジーでもいいから、何より物事を深く印象付け定着させなければならないのですから。最終的には自力で技術書(10日でできるシリーズは技術書とは呼びません)を読んでもらうのが理想ではあるけれども、それが出来たらわざわざ研修受けないでしょうからね。

テキストであれば、明快で誤解の余地の無い言説を一つ書いておけばよいのですが、これを技術的な言い方をせずに、頭の奥に届くように説明する技術ってのが、長い年月の間に廃れこそすれ伸びて来なかったのですね。

これがなーこまったなー。別に品格がどうのとか壁がどうのとありもしないものをあるかのごとく語りたいのではなくて、ある既成の概念を頭に届けたいだけなんですけどね。むずかしーよーと頭が白くなる今日この頃でございます。