誰もがあったらいいなと思っていたと…

スタジオジブリ次回作は『ゲド戦記』だそうです。構想30年、やっと原作者、ル=グインから宮崎駿なら…というOKが出たそうで…でも、監督、宮崎駿ではないんですけど…すっげー不安
・『ゲド戦記』というのは、A.K.ル=グイン作の魔法の存在する架空世界アースシーを舞台に、主人公ゲドの年代記の形を取って語られる連作です。この連作が非常に高い評価を受けている理由は、主人公ゲドの姿を借りてそれぞれの年代においての作者の体験が語られ、それが多くの人々に共感されているのだと思います。自己の確立の戦いから始まり、自らが世界に働きかけることの喜びに満ちた20代から後ろ、中年以降のゲドはあまりカッコヨクないけれども、それぞれの年代毎に改めて読み返すと色々思いめぐらすことがあるのではないかと思います。まぁ、4巻目以降は、わたくしには「まだわからない」老境のゲドなのでなんじゃこりゃぁと思っていますが、あと10年もして読み返すとずしんと来るかも。