DVD鑑賞記

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(邦題『ディカプリオの青い逃亡者』…ではない)

 別に面白くない映画では無いし、むしろ、『ザ・ビーチ』でも素晴らしかったディカプリオの馬鹿なヤング演技は十分、芸の領域に達している…あの惚け面はタダモノジャナイ…だが、しかし。

 関係者のほとんどは存命中の事であるし、主人公をヒーローにする訳いかないだろうが原作者自身だったりやはりその描き方には配慮が必要で……主人公の父親の微妙な壊れかたも含めて、奥歯に物の挟まったような特に起伏のないエピソードが、---最近のスピルバーグ映画の傾向として---2時間以上続くわけですよ……。そういう大人の事情を延々見せられてもねえ。
 確かに面白い映画だけど、その面白さは実際にこんな事があったなんて!っていうおもしろさですからね。原作者の実人生の方が映画よりよほど面白すぎるという事実に、企画当初は誰も気が付かなかったのか、言えなかったのか。

      • 純然たるフィクションの『白昼の死角』の方が楽しめました ---

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