6BM8超三極管結合アンプ


真空管アンプ=狭帯域で凸凹のある周波数特性、よく言えば甘い暖かみのある音となるのでしょうが、それでは面白くないので現代的な、半導体アンプと組み合わせても遜色のない真空管アンプを作ってみることにしました。
回路は「6BM8+超三」で検索したもののいくつかを切張り。6BM8超三アンプの作例をみると、まさに清貧というべき実装が多いので、ここは一発高級パーツと高級シャーシで・・・とも思ったけれども、財布とシャーシ加工の手間を考え、手持ちの部品でなんとかしようと思ったが、400V耐圧のコンデンサーや出力トランスなんか持っていないので結局二万円ほどの出費。真空管アンプを作る為の費用としては、やっぱりこのあたりが下限でしょうか。
それを考えると、エレキットの真空管アンプは見た目の良いシャーシ付きでお買い得ですな。

実装はラグ板+空中配線じゃなくていつも通りのプリント基板上実装になっております。とてもじゃないが空中配線では作れる自信が無かったのだ。

さてさて、出来上がったアンプの塩梅はというと、ICアンプ(非デジタル)LM3886/Gaincloneのように小スピーカーでもがつがつ鳴らす・・・というわけにはいかず、いかがなものかとも思いましたが、それなりのスピーカー+プリアンプを使うと面白いほど普通の音が鳴ります。当初の予定通り、とても現代的な真空管らしからぬ低価格なアンプの作成は成功です・・・が、真空管らしい音のアンプも一台作ってみたくなったり。